東京で気ままに生きる

誰よりも東京が好き。そんな筆者が東京での暮らし(食、住、仕事、育児、お金、趣味)について徒然と語ります。

子育てが最強の仕事術である理由

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まだまだ親としては成長途上ですが、子育てが始まってから、子育ては仕事に通じると思う事が多くあります。子どもは可愛いだけでなく、親も成長させてくれる存在です。実は仕事のスキルアップも含めて。年数を重ねるうちにこの思いは確信に変わってきたので、逆説的ではありますが、子育ては最強の仕事術だということについて書いてみたいと思います。

 

 

我が家の状況

 一般化出来ないということは承知の上で、あくまで一個人の経験談として、子育てを通じて仕事の能力がアップした気がするという話について、好きに語りたいと思います。

話を進める前提として、我が家の状況はこんな感じ↙︎

  • 夫婦共にフルタイム共働き。両親実家は共に遠方。
  • 子どもは生後半年から保育園通い。
  • 夫婦の家事育児負担は平等を徹底(つまりスタメン2人)。
  • 保育園の送り迎えも夫婦交代で代わりばんこ。
  • 職場・家・保育園はそれぞれ30分以内で行ける距離(職・住・保育園近接)
  • 仕事は共に大企業総合職のデスクワーク。
  • 月平均残業時間は30〜40時間程度

子どもがまだ小さいので、特に平日は仕事か、家事・育児かの2択しかない(しかもあまり選べる余地なし)ような慌ただしい生活ですが、自分の時間の多くを子育てにコミットしていると、そのメリットを仕事でも段々と感じられるようになってきました。

ちなみに日々どんな形で家事・育児分担しているかは、以下の記事でも触れています↙︎

 

www.liveasyoulikeintokyo.com

 

子どもが出来る前の働き方

ちなみに子どもが生まれる前の働き方としては、まだ世の中で働き方改革の一大ムーブメントが起こる前であり、まさに「無定量・無制限」の働き方をしていました。

仕事が単純に好きで誰よりも出来るようになりたいという気持ちを持っていたということもありますが、忙しい時期は月の残業時間は100時間を超え、自主的に出る休日出勤も月に2回ぐらいはザラにあったように思います(もう記憶がおぼろげ)。

ちなみに今の自分の職場でも、周りの人達の月の残業時間は、流石に100時間超えはあまり見かけないものの、ナチュラルに月80時間程度は残業している感じです。

 

子育てのメリット

さて、子どもは本当に可愛いですが、だからと言って子育てに伴う負担が減るわけではありません。保育園担当の場合には基本ワンオペなので、日々、子育てに伴う家事育児、具体的には、料理、洗濯、掃除、保育園送迎、お風呂、寝かし付けといった終わることのないマルチタスクを同時並行的に処理していくことが求められます。

けれども人間不思議なもので、経験を積むことで、少しずつではありますが、慣れて効率が良くなってきます。そう、不慣れだった新人バイトが少しずつ頼もしくなっていくのと同じように。そして、そうして培った子育て経験は、仕事の効率を上げるのです。

個人的に実感したメリットは、具体的に以下の3つです↙︎

メリット①:仕事のプレッシャーが小さくなる

これが最大のメリットだと思うのですが、仕事のプレッシャーが小さくなります。なぜかというと、相対的に仕事のプレッシャーを捉えることが出来るようになるから。

どんな仕事も重要なものです。それゆえ、仕事から受けるプレッシャーは、その仕事の社会的な影響、お客様との関係、職場の人間関係、納期など様々な形で日々現れてきます。

しかしながら、子育てする際のプレッシャーは、仕事をするプレッシャーとはもう一段格が違います。一瞬でも目を離すと子どもが怪我をしたり事故にあってしまうのではないかという不安や、自分がご飯を作らなければ子どもが飢えてしまうという不安など、子育ての不安は常に命の安全に直結しています。特に一秒でも気の休まることがない、この点は子どもが生まれる前までは想像もつきませんでした。これは自分の仕事がデスクワークであることも関係していると思いますが、日々、子どもを安全に健康に育てることのプレッシャーに比べたら、仕事のプレッシャーはたかが知れており(仕事でミスっても最悪クビになるだけ)、以前は仕事でプレッシャーを感じていた場面であっても、大したことはないと思える気持ちの余裕が生まれました。

メリット②:仕事の段取り力が上がる

上でも触れた通り、子育てはマルチタスク、かつ、同時並行的に処理することが求められます。特に保育園の迎え担当の場合だと、子供に一定の時間までに晩ご飯を食べさせ、お風呂に入れて、寝かし付けなければなりません。

仕事を進めるのと全く同様に、どういうふうに時間を使えば、最短で、家事育児のマルチタスクを終わらせることが出来るのか、四六時中常に試行錯誤の状態が続きます。

その上で、子どもは思ってもみない行動に出るので(例:保育園の帰り道でダンゴムシに夢中になり、なかなか帰宅できない。家に着いた瞬間、オシッコ・ウンチに失敗して漏らしてしまう。機嫌が悪いと泣きわめいて歯磨きをさせてくれない、etc. 永遠にリストは続きます。。。)、自分の思う通りに作業が進むことは滅多になく、無意識のうちに常に段取りを修正しながら、寝かし付けまで駆け抜けることになります。

このマルチタスクを同時並行的に処理しながら、次々におそかかるアクシデントに合わせて段取りを柔軟に変更しながら対応するということに慣れれば、仕事の段取り変更なんてチョロイものです。仕事でも至急の対応が求められる案件は多々ありますが、子どもの行動に比べたら事前に予想が付くことも多く、嫌いな人であったとしても、子供の理不尽さに比べれば、日本語が一応理解出来るだけでもリーズナブルで対応しやすいと思ってしまいます笑

メリット③:仕事の生産性が上がる

これは、仕事の段取りとも密接に関わることですが、単位時間当たりの仕事の生産性も上がります。これはイメージで言えば、以前は作るのに1時間かかっていたはずの企画書が45分程度で作れるようになったということです。

もちろん、子育てと共に仕事の経験年数も上がっているので、生産性向上は必ずしも子育てのメリットとは言い切れませんが、個人的には時間制約のある条件で働き続けると、ダラダラと仕事するということがなくなり、集中力が高まるというメリットがあるのではないかと考えています。そしてこのことより、単位時間当たりの生産性に意識が向き、結果として仕事のアウトプットが高まるのではないか、という仮説を持っています。

結論:子育ては最強の仕事術

 以上、見てきた通り、個人的には、子育てによる副次的効果として、仕事の能力が以前よりも大幅にアップした実感があります。だからと言って、なので皆んな、子どもを産もう、子育てしようと呼びかける意図は全くありません。あくまで個人の実感として、子育てに多くの時間をコミットした結果、子育てに必要とされる能力は、仕事にも通じるものがあると思ったというだけの話です。子育てと仕事は対立概念として語られることが多いですが、プレッシャーや段取り力が必要とされる点など、実はあまり変わらないんじゃないかと思います(どちらも労働だと捉えれば、当たり前の話ですね。)。

 

以上は、個人の感想ですが、共働き夫婦によるチームによる育児(チーム育児)による仕事へのポジティブな影響については、以下の本のように研究も始まっています。以前読んで面白かったので、関心のある人には参考になるかも知れません。↙︎

 

育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)

育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)

 

 

東京で仕事も家事育児もやらせてもらっているビジネスパーソンとして、 個人的に子育てが最強の仕事術だと思う、というお話でした。

だからやっぱり東京が好き。今日はこの辺で。

 

ちなみに、子育て中の共働き夫婦にとっては、タイムリーな予定共有が命なので、我が家ではGoogleカレンダーを徹底的に活用して情報共有を図っています↙︎

 

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