東京で気ままに生きる

誰よりも東京が好き。そんな筆者が東京での暮らし(食、住、仕事、育児、お金、趣味)について徒然と語ります。

多くの人は知らない英語の原著(洋書)を買うメリット。グローバル社会で取り残されないために。

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皆さん、英語の原著(洋書)って買っていますか?

 

今の時代あまりに娯楽が多すぎて、普段から本を読んでる時間なんてないよという人もいるかも知れません。でも、ある程度まとまった情報を知識として得られ、また、自分の人生ではとても体験できないような色とりどりのストーリーを追体験できる読書体験ってとても楽しいものです。

 

読書好きな人であれば思い当たると思いますが、小説やビジネス、経済系の本のベストセラーを見てみると、意外に翻訳本が売れていることが多いです。それに対して以前から不思議に思っているのが、日本人で、翻訳本ではなく、英語の原著を読んでいる人は、他の英語を母国語としない非英語圏の人と比べて、圧倒的に少ないように感じています。

 

多くの人は店舗やオンラインで翻訳本が売っていれば、英語の原著を買うという選択肢があることに気が付いていないように思うのですが、英語の原著を買って読むことには、とにかくメリットしか無いので、その事について書いてみたいと思います。

 

 

原著を買うメリット①:値段が安い

考えてみると当たり前のことですが、翻訳本が出ている場合、そこには翻訳料が上乗せされているので、英語の原著を買った方が圧倒的に安いです。より正確にいうと、一般的なリアル書店で英語の原著を買うと未だに高いですが、Amazonの登場によりオンラインで以前よりずっと安く買えるようになっています。例えば、少し前に話題になった「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」のケースで見てみましょう。

 

まず、日本語の翻訳本の値段は、次のとおりです↙︎

  • Kindle版:1,800円
  • 単行本:1,944円 

 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

  • 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

 

大体2千円弱という感じですね。次に英語の原著の本の値段は、こちら↙︎ 

  • Kindle版:805円
  • ペーパーバック:1,185円
  • ハードカバー:1,728円

 

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

 

 

大体千円弱という感じですね。なんと翻訳本と英語の原著の価格の差は2倍、別の言い方をすれば、英語の原著であれば翻訳本の半額で買えます

 

ペーパーバックとは、ペラペラした紙に印刷された廉価本のことです。日本でいうと文庫本や新書本みたいなイメージでしょうか(サイズは違いますが)。

 

本は書かれている情報に価値があるので、電子で構わない人はKindle版を、紙が好きな人はペーパーバックを選べばよく、あえてハードカバーを買う必要はありません。

 

なので、 家計の事を考えたら、翻訳本を買うのであれば、英語の原著を買った方が圧倒的にお得なのです。日本人が経済的に合理的な個人だと仮定すると、原著が英語であれば、我々は迷うことなく英語の原著を買うべきなのです。だってそこにある情報は、基本的に同じ訳ですから(さらに言えば、もちろん原著の方が内容がより正確です。)

 

原著を買うメリット②:最新の情報が得られる

次に情報の新しさも英語の原著を買うメリットです。

 

先ほどの「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」のケースで見てみると、翻訳本と英語の原著の発売日は、次のとおりです↙︎

  • 翻訳本:2019/1/11
  • 英語の原著: 2018/4/3

 

この本で言えば、実に英語の原著が出てから、翻訳本が発売されるまでに9ヶ月のタイムラグがあることが分かります。翻訳するのに時間がかかるので当然といえば当然です。

 

もちろん、本が販売された時点でその本が後に話題のベストセラー本だと気が付くことはできないので、実際に英語の原著を発売日に買うことはあまり考えられませんが、それでも英語の原著を買う選択肢を持っていると、英語圏で話題になった本を読みたいと思った時に翻訳本の販売まで待つ必要はありません。

 

さらに、日本で翻訳本が出版された段階では、翻訳までにある程度の時間が経っているので、グローバル水準で見た場合に、翻訳本に書かれている情報は既に最新の情報ではなくなっている可能性もあるわけです(本の出版自体が他のブログやSNSといった速報性のあるメディアと比較して、タイムラグがあるという側面もあります)。

 

その意味で、英語の原著の本を買うという選択肢を持つことは、グローバル社会で取り残されないように、最新の情報へのアクセスを確保することにつながります。

 

原著を買うメリット③:英語力が上がる

上記2点だけでも、英語の原著の本を買うメリットは計りしれないものがあると思います。ただし、英語の原著の本を買った経験がなければ、「自分にはそこまで英語力がないので無理」と躊躇される方も多いかもしれません。けれども、英語を読まないと、いつまで経っても英語力は向上しません

 

これは私の持論でもあるのですが、一般的な日本人は圧倒的に英語を聞く・読むことのインプット量が少なく、これが英語に苦手意識を持っている理由ではないか、と思っています。世の中では、英語というと話すことばかりに注目されますが、英語を話すというアウトプットをするためには、英語を聞く・読むことを通じて十分なインプットを先にしている必要があるのです。

 

このインプットを実際に行う作業が英語の多読だと思います。英語の原著を買って読むことは、最高のトレーニングであり、最初の1冊こそ読み進めるのが大変ですが、何冊か読む経験を積んでいくと、結果として「Listening (聴く)、 Reading(読む)、Writing(書く)Speaking(話す)」の英語学習の4つの基本スキルのすべてが確実に上達することが実体験からして間違いありません。

 

多くの人は、長期間の学校教育を通じて英語を読むための基礎スキルを既に身に付けています。ですので、この能力を活用しないということは、スマホを持っているのに電話とメールしか使わないようなもので、非常にもったいないことだと思います。

 

東京にいて英語の原著を買うことにはメリットしかないよ、せっかく英語習ったのだから使わないともったいないよ、というお話でした。だからやっぱり東京が好き。今日はこの辺で。