東京で気ままに生きる

誰よりも東京が好き。そんな筆者が東京での暮らし(食、住、仕事、育児、お金、趣味)について徒然と語ります。

【書評・感想】motoさん著『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』はキャリア論よりも生き方論に近い良書だった。

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本業年収1,000万、副業年収4,000万を稼ぐサラリーマンとして有名な「moto」さんが書いた今話題の著書「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方」を読みました。

 

転職や副業に関する単なるノウハウ本ではなく、戦略的に今後の自分のキャリアをどう考えて行動していくかという観点から大変参考になりました。

 

早速、感想を書き残しておきたいと思います!

 

 

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方

 

 

本の内容と読んだきっかけ

 

内容は、年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業を駆使して年収5000万円を稼ぐようになった「次世代型サラリーマン」であるmotoさんが、これまでの経験をベースに年収を最大化する生き方について記したビジネス本です。

 

motoさんは1987年生まれで現在32歳、本業年収1,000万、副業年収4,000万を稼ぐTwitterでも有名なサラリーマンです。もっともサラリーマンと言っても、副業年収はご自身で作った会社の役員年収として自ら決めているようなので、一般的なサラリーマンの姿とは大きく異なります。

 

本書には、そうしたmotoさんが生涯年収を最大化するという観点から、過去の進路選択や転職、副業に関する実体験をベースに、どう考え行動してきたかについての具体例がたくさん盛り込まれています

  

本書を読んだきっかけは、Twitterで話題になっていることを知り興味があったところ、Amazonでもオススメ商品として上がっていたので、ついついポチッと購入していました。

 

「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方」の感想

 

本書を読み終わった直後に、Twitterで呟いた本書の感想はこちら↙︎ 

 

 

 

このツイートは、motoさんの目にも止まったようで、ご本人にもリツリートいただきました。

 

感想はこのツイートに集約されるのですが、本書を読んで得られた私自身の気づきについて、以下もう少し深掘りして書いてみます。

 

キャリアとは、自身が主体的に「考えて行動する」を繰り返すことで作り上げるものである。

 

本書を読むと、motoさんがキャリアの各段階で年収最大化のためにいかに頭を使い、行動に移してきたかがよく分かります。

 

例えば、本書の序章には、以下の1文があります。

 

ただし、乗り換えることだけを目的とした転職や副業はしないでください。いずれも、自分の市場価値を高める「手段」として考えることが大切です。

 

また、特に第2章では、働く上での考え方に焦点が当てられています。

 

第2章では、僕がキャリアアップする過程で学んだ「働く上での考え方」についてお話しします。 

 

僕は今でも「株式会社motoの売り上げはどうやったら伸びるのか?」という視点で仕事をしています。どんな仕事にも共通しますが、自社の売り上げを伸ばすためには、「対価に見合った労働価値の提供」が必要です。同時に「どんな労働が評価されるのか?」も把握する必要があります。

 

特に重要だと思うのは、motoさんはキャリアの初めから(エピソードとしては小学生でポケモンを友達に売っていた時から)現在までずうっと、「年収最大化のために何をすればよいかを考え続けている人」だという点です。

 

ここが普通の人にはなかなか出来ないことであり、motoさんがmotoさん足りうる理由だと思いました。

 

motoさんのキャリアのスタートは、履歴書上では「年収240万円の地方ホームセンター勤務」です。この部分だけ捉えるとmotoさんは、そこまで特別な人には見えません。

 

けれども、本書を通じてmotoさんの小学生の時のポケモンを友達に売っていたエピソードや、大手企業を蹴って“あえて”地方ホームセンターでの勤務を選んだエピソードを読むと、いかにmotoさんが考えて行動してきたかが手に取るように分かります。

 

本書を読んで、キャリアとは、自身が主体的に「考えて行動する」を繰り返すことで作り上げるものだと改めて感じました。そういう意味で、ビジネス本というカテゴリーですが、これから進路を考える大学生にも、大変オススメ出来る本だと思います!

  

motoさんの「年収最大化」に相当するキャリアに関する自分自身の確固たる軸を持つ必要がある。 

motoさんのキャリア論のベースは非常にシンプルです

 

時代の変化に伴って、企業だけでなく個人にも変化が求められています。働き方や教育、子育てなど、すべてにおいて“正解”がなくなった現代社会を生き抜くにはそうすべきかー。その答えは「個人で稼ぐ力を持つ」ことだと思います。

 

個人で稼ぐ力を持つ、別の言い方だと本書の第5章のタイトルにあるように「生涯年収を最大化する生き方」ということになるのでしょう。

  

motoさんの現在までのキャリアは、すべてこの軸に基づき、考えて行動した結果で作られています。ただし、これはmotoさんの考え方であって、誰もが必ずしもこれと全く同じキャリアの軸を持つ必要はありません。

 

メッセージとして大事なのは、自分の価値観に基づいてキャリアの軸を決め、それに基づいて考えて行動することで自分自身のキャリアを主体的に築いていくこと、にあると思いました。

 

もちろん生活をするためにはある程度は稼がないといけないので、誰にとっても「個人で稼ぐ力を持つ」ことは重要です。けれども、これに加えてもっと各個人が重視する価値観に沿った軸がいくつもあってよいと思います。

 

私の場合には、「仕事をする上で自分の考えや意見を同僚や上司に自由に言うことができるか」「仕事を通して社会にポジディブなインパクトを与えることができるか」と言ったこともまた働く上での価値観として重視しています。このため「個人で稼ぐ力を持つ」ことに加えて、こうした軸もベースに、今後の自身のキャリアを主体的に作っていきたいと思いました。

 

キャリア論はつまるところ人生論。個人として今の時代をどう生きていきたいかが問われている。

 

いずれAIが人間の労働をすべて代替し、労働自体が生活の中からなくなってしまえば、そのうちキャリア論というものはなくなってしまうのでしょう。

 

けれども、私たちが生活の中の多くの時間(本当に多くの時間!!)を労働に割いている現状にあっては、自分自身のキャリアをどう作り上げていくかは、結局はどう自分の人生を生きるかということに他なりません。 

 

そうした意味で本書の最終章が「生涯年収を最大化する生き方」として生き方論となっているのは、とても自然で腑に落ちる部分が多くありました。

 

改めて自分の人生の生き方を考えるきっかけとして、本書はすごくオススメの1冊です!

 

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方

 

 

moto氏による今話題の『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』を読んだよ、戦略的に今後の自分のキャリアをどう考えて行動していくかという観点から大変参考になる1冊だったよ、というお話でした。

 

だからやっぱり東京が好き。今日はこの辺で。

 

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最近読んだ本の中では、ゴミ清掃員として働くお笑い芸人である「マシンガンズ」の滝沢 秀一さんが書いた著書「このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景」もとても面白い1冊でした↙︎

 

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働き方に関して、当たり前ではあるのですが、風邪など引いて体調を崩したらとにかく休みましょう、というお話です↙︎

 

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