東京で気ままに生きる

誰よりも東京が好き。そんな筆者が東京での暮らし(食、住、仕事、育児、お金、趣味)について徒然と語ります。

QUQURI(ククリ)というブランドの極狭の“3畳物件”が若者に人気という記事を読んで思ったこと

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昨日は週半ばの休日の建国記念日でしたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?

 

私は、平日にたまにある祝日が本当に好きです。

 

今年の建国記念日は火曜日だったので、月曜仕事に行くだけですぐ火曜でお休みでした。そして今日からは水、木、金と3日間仕事に行くだけで、また週末がやってきます。お休み好きの立場としては、平日の祝日ほど歓迎できるイベントは他にないと言ってしまってよいでしょう。

 

私の働くペースとしては、本来は水曜を定休にしてしまって、

●  2日(月・火)働き

●  1日(水)休んで

●  2日(木・金)働き

●  2日(土・日)休んで

 

ぐらいのペースがちょうどいい気がするのです。

 

さて、そんな祝日の夕方にネットで話題の記事をチェックしていたところ、極狭の“3畳物件”が若者に人気というQUQURI(ククリ)さんの不動産に関する記事を読みました。

「満室で案内できない状況」極狭の“3畳物件”が若者に人気…入居者の普段の生活を聞いてみた(FNN.jpプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

 

これが住む場所に関する自分の関心にも非常にマッチする記事で面白かったので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

 

 

極狭の“3畳物件”とは?

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極狭の“3畳物件”とはどのくらいの狭さなのでしょうか。

記事が取り上げているのは、不動産会社SPILYTUSが運営する“3畳物件”を集めた「QUQURI(ククリ)」というブランドの物件です。記事によると部屋のスペックはこんな感じだそうです↙︎

 

室内にトイレ、シャワールーム、キッチンは完備されているものの、主な居住空間となる洋室は約3畳(台所などを除く)。生活に必要な机などを運び込むと、あとは通路を確保するだけで精一杯の状況となる。頭上にある、ベッドルームなどに用いられる約4畳ほどのロフト部分を加えてもたった約7畳(出典:上記Yahooニュース記事)

 

もう少し詳しく、不動産会社SPILYTUSのウェブサイトを見てみると、QUQURI(ククリ)とはギリシャ語で「繭」(まゆ)の意味で、居住スペースは9 m²(従来のワンルームの面積20m²の半分)としているそうです。

 

都心の人気エリアを厳選して恵比寿、中目黒、新宿、渋谷周辺などに点在する約1200部屋は今なお満室が続き、新築物件も毎年竣工していて、物件数も2年前と比べて増えているという。(2020年2月現在) そして、敷金・礼金・更新料が無料、さらにインターネットも無料というのも人気の理由だそうだ。(出典:上記Yahooニュース記事)

 

他方で、立地は恵比寿、中目黒、新宿、渋谷など超好立地を中心に展開しているようですので、ここが大きな売りになっていることがよく分かります。また、ウェブサイトに載っている物件の写真を見ても、設備的にはお風呂こそありませんが、トイレもキッチンもシンプルかつキレイ。「狭くてもいいから、会社から近くて安くて綺麗な物件に住みたい!」という会社代表の思いから、こうした物件が生まれたというのにも非常に共感を覚えます。私自身もこのコンセプトには自身の経験から共感しかありません。若者に人気なのも納得です。

 

住むために必要なスペースはあまり必要ない。

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考えてみると、実際に住むために必要なスペースってあまり必要ないんですよね。

 

私自身は家族3人(夫・妻・保育園児)、約50m²のスペースで暮らしていますが、実際に部屋で寛いでいるときには、ソファの上のスペースをちょこちょこ移動することしかしていないことによく気が付きます(笑)

 

また、実際にかつてシェアハウスに住んでいた時には、3畳の個室で1年間暮らしていたこともありましたが、不便だと感じたことは一度もありませんでした。これってなぜかと考えてみると、結局家にいる時間の大半は寝ていて、寝ている時間以外はあまりスペースを使わないんですよね。

 

今の生活に置き換えて考えてみると、1日24時間のうち、仕事から帰宅して翌朝仕事に行くまでが約12時間、うち8時間は寝てるので、残りの家で過ごす時間はわずか4時間だけ。4時間の内訳としては、キッチン1時間、洗面台・お風呂場1時間、ソファの上2時間という感じでしょうか。

 

キッチン⇄ 洗面台・お風呂⇄ソファ⇄ベッドの間の行き来するのにスペースはあれど、その空間ってほとんどデッドスペースなのですよね。しかも家の中でダンスをするわけでも(ウチのチビはしている)、巨大な絵を描くわけでもない(ウチのチビはしたそう)ので、私の場合、大体ソファに座って何かしているか、ぼうっとしているだけです。

 

なんとなく圧迫感を受けないために多少の空間は必要だけど、空間が欲しくなったら外に出かければよいだけだし、本当にこの空間はいるのだっけと家のソファに座ってブログ書きながらも感じてしまうわけです。私自身が過去の人生で合計10回は引越しを繰り返して来ているので、家の中の物が極端に少ないというのも、そう思う理由かもしれません。

 

そして以前もミニマリストの記事で書いたことがありましたが、全部の機能を家の中に持ってくる必要はないのです。

 

広いお風呂に入りたくなったら銭湯に行けばよいし、乾燥機がなければコインランドリーに行けばよい。冷蔵庫がなくたって冷たいものが欲しくなったらコンビニに行けばよいし、友人を招いてパーティをしたくなったらお店を貸し切ればよい話。市や区の図書館に行けば、本も借りれるし勉強もできるし、広い空間で遊びたくなったら近所の公園に行けばよいだけです。家だけで完結させないと行けない機能を突き詰めて考えてみると、安心して寝る場所の確保ということしかないように思います。

  

都心へのアクセスにこそ価値がある。時間をお金で買う発想。

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そして都心に住むことには非常に価値があります。特に働いている場所が同じ都心なのであれば尚更そう思います。もちろん、周辺の環境を考えて郊外に住むという選択もありだとは思っていますが、他方で、多くの人が郊外に住むことにより生じる通勤・通学の時間コストを金銭的なコスト程重視していないことを非常に不思議に思っています。

 

以前に書いた記事の中でも計算してみましたが、時間についても金銭換算して捉えれば、都心で働いている場合には、都心に住む方が通勤時間が圧倒的に短縮され、経済的(身体的な負担軽減にも)なメリットが感じられるケースの方が多くなると思います。

 

例えば、東京都心のど真ん中に位置する我が家の家賃は、1LDKで月約17万円です。世間的にはこの家賃は高い方だと思います。けれども、最寄り駅まで4分、職場までドアツードアで20分のため通勤に時間があまりかかりません。

これがもし、郊外の同じ間取りで月約10万円職場まで60分通勤にかかる賃貸に住んでいたらどうでしょう。月約7万円節約できますが、失う時間は1日当たり80分(40分×往復)、月約27時間(80分×週5日×4週=1600分/60分)です。

とある調査によると、一般的なサラリーマンの平均時給は2405円 *1。なので、27時間=約6万5千円分の価値があることになります。

 

先日、妹夫婦の郊外の新築物件に遊びに行った時には、妹から「今住んでいる都心の家はそんなに広くないからいつか引っ越すんでしょ?」と当たり前のように聞かれました。

 

でも我が家にとっては、子どもが大きくなるから広いスペースが必要=広い家に引っ越さなければ行けないという発想は全くありません。現在は、家族3人(夫・妻・保育園児)、約50m²のスペースで満足感を持って暮らしていますが、今よりももっとモノが少なくなったら、もう少し狭いスペースの部屋に引っ越すことも考えたいと実はひっそりと思っています。

 

極狭の“3畳物件”が若者に人気という記事を読んで、『ほんとにそれな』とものすごく共感してしまったよ、というお話でした。だからやっぱり東京が好き。今日はこの辺で。

 

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休日の過ごし方については、効率が〜、生産性が〜とかはあまり考えないクチです。子育てだって労働なんだからダラダラと過ごす休みが必要です↙︎ 

 

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ミニマリスト的な考え方については、いつの間にか人生を過ごす中で身に付いて来た気がしています。こんまりさんにひっかけて考えてみました↙︎

 

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田舎出身だからか、都心に住むことには並々ならぬこだわりがあります。いつか都心で仕事をしなくなれば田舎に住むのもありだと思っています。けれども、現在は夫婦共働きで共に都心勤務である以上、住む場所も都心一択しかないと考えています↙︎ 

 

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